英語上達を目指すあなたに!「ANY」と「EVERY」の違いと正しい使い方

実用英語表現
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「ANY」と「EVERY」の基本的な違い

英語を学習していて、「any」と「every」という二つの単語の使い方を迷った人は多いのではないかと思います。私もその一人でした。どちらも英語で「どの」「すべての」といった意味で使われますが、これらは似ているようでいて、実は異なるニュアンスを持っています。「Any」は何かの集合からランダムに一つまたはいくつかを指すのに対し、「Every」は集合全体を指します。そう言われてもまだピンとこないかも知れませんので、詳しく説明していきます。

「Any」は選択の幅があるというだけでひとつひとつの要素自体は重要視されるわけではないけど、「Every」は全ての要素が同じように重要視されるということなんだろうな。

「ANY」の使い方と例

「Any」は「どれでも」「いずれかの」という意味で使われます。たとえば、「Any book will do.」というと、「どの本でもいい」という意味になります。「Any」は選択の幅を示すのです。さらに事例をあげると、「Choose any dessert from the menu」(メニューからどんなデザートでも選んで良いよ)では、様々なデザートの中から好きなものを選ぶ自由があります。しつこいですがもう一つの例、「Is there any volunteer?」(ボランティアになりたい人はいますか?)では、グループの中から任意の人を求めています。このように「Any」というのは、対象となる個数も人数も特定しない場合に使われます。この単語は、いくつかの選択肢があり、どれを選んでも良いという状況を表現するのに非常に役立ちます。

また、「Any」は否定文や疑問文で一般的に使用されることが多く、「いずれかの」「どれかの」「少しもない」といった意味で使われます。

疑問文での事例:

「Do you have any questions?」(質問はありますか?)と尋ねることで、相手が質問を持っているかどうかを確認している一方で、特定の質問を期待しているわけではありません。

否定文での事例:

「I don’t have any plans.」(私は何の予定もありません)では、「全く予定がない」という意味になります。

このように「Any」はその場の文脈に応じて、幅広く使われる表現です。

「Any」の文法的説明

  • 「Any」は、不定代名詞として使われ、3つの主な用途があります:質問文、否定文、条件文です。
  • 質問文では、どれでも良いという意味で使われます。例: “Do you have any questions?”(何か質問はありますか?)
  • 否定文では、どれも該当しないという意味で使われます。例: “I don’t have any money.”(私にはお金が全くない。)
  • 条件文では、どんな状況でも良いという意味で使われます。例: “If you have any problems, let me know.”(何か問題があれば教えてください。)

状況によっても使われ方が違うのですね。

そうなんです。はじめは慣れないかもしれないけど、いろいろな例文を見て身に着けるといいです。

「EVERY」の使い方と例

「Every」は「すべての」という意味で、個々の項目や人を包括的に指します。たとえば、「Every student passed the test.」は「すべての生徒がテストに合格した」という意味になります。「Every」は集合体の全体を強調するのです。さらに事例を挙げると、「Every student must submit the assignment」(全ての学生が課題を提出しなければならない)と言うとき、学生全員に課題提出が求められています。また、「Every option has been considered」(全ての選択肢が検討された)という場合、考えられる全ての選択肢が考慮されたことを意味します。

そして「Every」は単数形の名詞とともに使われます。たとえば、「Every car」が正しい表現で、「Every cars」は誤用です。

さらに「Every」は基本的には肯定文で使われます。

ただ例外的に否定形で使われる場合もあります。この場合、「Every」はそのまま否定形の文と組み合わせるのではなく、以下のように表現が変化します。

「Not every」: 「Every」が否定形の文と組み合わさると、「すべての〜が〜ではない」という意味になります。たとえば、「Not every student passed the test.」は、「すべての生徒がテストに合格したわけではない」という意味になります。

    「Every」の文法的説明

    • 「Every」は、総称代名詞として使われ、集合内の全ての個別要素を指します。
    • 一般的には、集合の中のすべての要素を一つずつ、個別に考慮する際に使います。例: “Every student must complete the assignment.”(全ての学生が課題を完了しなければならない。)
    • 「Every」は単数形の名詞とともに使われます。複数形の単語とは使わないですし、それと一緒に使われる動詞も三人称単数の扱いで使用します。例: “Every student has to complete the assignment.”(全ての学生が課題を完了しなければならない。)のように、Every studentsではなくてEvery student、そして、haveではなくてhasを使います。

    「Any」よりは文法的な使い方もシンプルに見えますね。単数扱いっていうのだけ注意しないと

    例題による「Any」と「Every」の違いの解説

    何度もしつこいようですが、よりイメージを確かなものにするために例文で解説させてください。

    • 「Can any member help me?」(誰か手伝ってくれるメンバーはいますか?)と「Can every member help me?」(全員手伝ってくれますか?)の違いは、前者が任意のメンバーを求めているのに対し、後者は全メンバーの協力を要求している点です。
    • 「I can play any musical instrument」(どんな楽器でも演奏できる)と「I can play every musical instrument」(全ての楽器を演奏できる)では、前者は多様性を、後者は全体的な能力を示しています。
    • 「You can ask any question」(どんな質問でもして良いよ)と「You need to answer every question」(全ての質問に答えなければならない)の違いは、前者が選択の自由を、後者が義務を示しています。

    まとめ

    以上、今回は「Any」と「Every」の違いについて解説をしました。「Any」は不特定のものを指すのに対して、「Every」はすべてを包括的に指します。また、「Any」は否定文や疑問文で使われやすいのに対し、「Every」は主に肯定文で使われます。「Any」と「Every」は、初めはなかなか理解しにくいかもしれませんが、これらの単語の違いを理解することで、より正確で自然な英語表現が可能になります。日常会話やビジネスシーンで適切に使用することで、コミュニケーション能力の向上に繋がりますので、いろいろな事例を参考にして身に着けていってください。

    おすすめ書籍

    言葉の違いを分かりやすく解説してくれている書籍はいくつかあるのですが、最近購入した「英語のニュアンス大全」という本は似たような単語の使い方を例文と一緒にわかりやすく解説してくれていて、感覚的にもすっと入ってきますし、イラストも使いながら中身も堅苦しくないのでパッと読むことができました。お勉強というよりはリラックスしながら読むにはちょうどいい書籍です。ぜひ見てみてください。

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