【意外と知らない】ただの「実は」じゃない!
差がつく”actually”のこなれた使い方4選
“Actually” =「実は」だけだと思ってない?
英単語帳を開くと、actually
の隣には決まって「実は」という日本語訳が書かれていますよね。もちろん、それは間違いではありません。でも、ネイティブの会話を聞いていると、「え、今の場面で “actually” を使うの?」と不思議に思ったことはありませんか?
それもそのはず。actually
は単に事実を伝えるだけでなく、会話にリズムや感情、そして「気遣い」のニュアンスを加える、とっても便利なスパイスのような単語なんです。
Emma, I heard you’re from New York. That’s so cool!
Oh, actually, I grew up in California. I just moved to New York for college.
(え、今の「実は」はどんなニュアンス?ただの間違いの訂正…?なんだか優しく聞こえるな…)
ユウキさんのように、actually
の持つ絶妙なニュアンスに戸惑った経験がある方も多いでしょう。この記事を読めば、そんなモヤモヤがスッキリ解消!明日からネイティブのように actually
を使いこなせる4つの用法を、豊富な例文とゲームでマスターしていきましょう!
“Actually” の4つの顔
actually
には大きく分けて4つの使い方があります。一つずつ見ていきましょう。
① 意外性の強調(コア・イメージ:「実は」「なんと」)
これは皆さんがよく知る「実は」に一番近い使い方です。相手が思っていることや、一般的に予想されることとは違う事実を伝えるときに使います。話にちょっとした驚きや新情報を加える効果があります。
② 丁寧な訂正(ソフトな反論:「いえ、実は…」)
冒頭の会話でエマが使っていたのがこの用法。相手の言ったことが少し違うときに、「No, you’re wrong!(いや、間違ってる!)」と直接的に否定するのではなく、Actually, ...
と前置きすることで、柔らかく、丁寧に訂正することができます。相手への配慮が感じられる、とても便利な使い方です。
③ 念押し・強調(感情を乗せる:「本当に」「マジで」)
これは少し意外かもしれません。really
や seriously
に近いニュアンスで、自分の意見や感情、または事実を強調したいときに使われます。「信じられないかもしれないけど、本当にこうなんだ!」という気持ちを乗せることができます。
④ 会話の切り出し(自然な話題転換:「そういえば」「ところで」)
文頭で使うことで、前の話題から少しズレるけれど、関連したことを思い出したときに自然に話題を切り出すことができます。「あ、それで思い出したんだけど…」という感じで、会話をスムーズにつなぐ潤滑油のような役割を果たします。
使い分けのコア軸は「話者の意図」
4つの使い方を覚えるのが大変…という方は、この図を頭に入れてみてください。actually
が持つニュアンスは、「相手への配慮」と「自己主張」という縦軸、「情報提供」と「感情表現」という横軸で整理できます。
最近の話題で使い方をチェック!
ニュースや日常でよく話題になることをテーマに、4つの用法を使った例文を見てみましょう。
- ① [意外性] I thought learning programming was only for experts, but actually, there are many apps that make it fun for beginners.プログラミング学習は専門家だけのものだと思ってたけど、実は初心者が楽しめるアプリもたくさんあるんだ。
- ② [訂正] “So, you’re saying this new AI will take all our jobs?” “Actually, it’s designed to handle repetitive tasks, so we can focus on more creative work.”「じゃあ、この新しいAIは私たちの仕事を全部奪うってこと?」「いえ、実は反復的な作業を処理するように設計されているので、私たちはもっと創造的な仕事に集中できるんです。」
- ③ [強調] “That movie about the multiverse was okay, I guess.” “Okay? It was actually one of the most brilliant films I’ve ever seen!”「あのマルチバースの映画、まあまあだったかな」「まあまあ?あれは私が今まで観た中で本当に最も素晴らしい映画の一つだよ!」
- ④ [話題転換] “Speaking of remote work, actually, that reminds me. Did you send the invoice to the client?”「リモートワークといえば、そういえば思い出した。クライアントに請求書送ってくれた?」
- ① [意外性] Everyone thinks sustainable products are expensive, but this brand is actually quite affordable.みんなサステナブル製品は高いと思ってるけど、このブランドはなんとかなり手頃なんだ。
- ② [訂正] “You must be exhausted from your trip to Japan.” “Actually, the flight was surprisingly comfortable, so I feel great.”「日本への旅行でお疲れでしょう」「いえ、実はフライトが驚くほど快適だったので、元気ですよ。」
力試しミニクイズ!
ここまでの内容が理解できたか、簡単なクイズで確認してみましょう!
【第1問】( ) に入る最も自然な単語は?
A: “I assume you’re a coffee person.”
B: “( ), I prefer tea.”
答え: Actually
解説:相手の思い込みを丁寧に訂正する場面なので、”Actually” が最適です。②の「丁寧な訂正」の使い方ですね。
【第2問】次の “actually” はどの用法に近い?
“I thought I’d fail the exam, but I actually passed!”
答え: ① 意外性の強調
解説:「試験に落ちると思っていた」という予想に反して「合格した」という意外な結果を伝えているため、この用法が最も近いです。
【第3問】次の会話で “actually” を加えるのに最適な場所は?
A: “This restaurant looks nice.”
B: “It is! The pizza here is the best in town.”
答え: “The pizza here is actually the best in town.”
解説:「この町のピザは本当に最高なんだ!」と自分の意見を強調する③の用法として使うのが自然です。
ゲームで実践!会話チャレンジ
知識を定着させるには、実践あるのみ!会話シミュレーションで、状況に合った “actually” の使い方を選んでみよう!
“Actually” 会話チャレンジ
会話の流れを読んで、
最も自然な返答を選ぼう!
まとめ:明日から使える”Actually”
actually
は、ただの「実は」ではありません。会話を円滑にし、感情を豊かにする万能スパイスです。
- 予想外のことを言う時: “I thought…, but actually…”
- 優しく訂正する時: “Actually, it’s…”
- 気持ちを込めたい時: “It was actually amazing!”
- 話を切り出す時: “Actually, that reminds me…”
この4つの使い方を意識するだけで、あなたの英語はもっと自然で、生き生きとしたものになります。ぜひ、次の英会話から積極的に使ってみてくださいね!