【fatはNG?】plump, chubby, obese… 太ってるの絶妙な言い分け
「太っている」と英語で言いたい時、fat
を使って相手を怒らせてしまった…なんて経験はありませんか?日本語の「太っている」は一つの言葉でも、英語では状況や相手、伝えたいニュアンスによって様々な単語を使い分ける必要があります。特に fat
, plump
, chubby
, obese
は、似ているようで全く印象が違うんです。
この記事を読めば、それぞれの単語が持つ「温度感」が分かり、失礼な誤解を避け、より豊かで正確な英語表現ができるようになります。さっそく見ていきましょう!
ソフィア先生!この前、友達の赤ちゃんがすごく可愛くて “What a fat baby!” って言ったら、ちょっと空気が変になった気がして…。fat
って使っちゃダメだったんでしょうか?
アカリさん、良い質問ね!悪気がないのは分かるけど、fat
は直接的すぎてネガティブな響きが強いの。特に人に対して使う時は注意が必要よ。赤ちゃんなら chubby
や plump
がピッタリだったわね。今日はその違いをマスターしましょう!
基本解説:4つの単語のコアイメージ
まずはそれぞれの単語が持つ基本的な意味とニュアンスを掴みましょう。
1. fat (脂肪の多い、太った)
最も一般的で直接的な「太っている」を表す単語。しかし、人に対して使うと非常に失礼で、侮辱的と受け取られる可能性が高いです。事実として「脂肪が多い」ことを指しますが、ネガティブな価値判断を含みます。食品の「脂肪分が多い」という文脈では普通に使われます。(例: fat-free milk
無脂肪牛乳)
2. plump (丸々とした、ふっくらした)
fat
とは対照的に、ポジティブなニュアンスを持つことが多い単語です。「丸々としていて健康的」「ふっくらしていて魅力的」といったイメージ。特に女性や子供、動物、さらには果物などが瑞々しく熟している様子にも使われます。
3. chubby (ぽっちゃりした、丸ぽちゃの)
plump
と似ていますが、より「子供らしい可愛らしさ」に焦点が当たります。特に赤ちゃんの丸々とした手足やほっぺを表現するのに最適です。「ぽっちゃりしていて可愛い」という愛情のこもったニュアンスです。大人の男性に使うこともありますが、少し子供っぽい印象を与えるかもしれません。
4. obese (肥満の)
これは医学的・科学的な専門用語です。「病的なまでに太っている」「肥満である」という客観的な事実を述べるときに使われます。日常会話で使うと非常に硬く、深刻な響きがあります。医師が患者の状態を説明するような、フォーマルな場面で使われる単語です。
ポイント解説:使い分けの2つの軸
この4つの単語は、2つの軸で考えるとスッキリ整理できます。「感情軸(ポジティブ⇔ネガティブ)」と「対象軸(フォーマル⇔カジュアル)」です。
- 左上(ポジティブ/カジュアル):
plump
,chubby
は愛情や魅力を感じる、好意的な表現です。 - 右下(ネガティブ/客観的):
fat
は主観的でネガティブな感情が乗りやすく、obese
は客観的で医学的な深刻さを示します。
実践!最近の話題で見る例文
最近のニュースや日常のシーンを想定した例文で、使い方をマスターしましょう。
1. Look at the baby’s adorable chubby cheeks! He’s so cute.
(見て、この赤ちゃんの可愛らしいぽっちゃりしたほっぺ!すごく可愛いわ。)
2. The body positivity movement encourages accepting all body types, whether someone is slim or plump.
(ボディポジティブ運動は、人がスリムであろうとふくよかであろうと、すべての体型を受け入れることを奨励しています。)
3. Calling someone fat is considered bullying in many schools.
(誰かをデブと呼ぶことは、多くの学校でいじめと見なされます。)
4. The doctor warned that his lifestyle could lead him to become obese in the future.
(医者は、彼の生活習慣が将来的に肥満につながる可能性があると警告しました。)
5. My cat has gotten a bit chubby since we started working from home.
(私たちが在宅勤務を始めてから、うちの猫は少しぽっちゃりしてきました。)
6. I bought some perfectly ripe and plump tomatoes at the farmer’s market.
(ファーマーズマーケットで、完璧に熟した丸々としたトマトを買いました。)
7. This yogurt is low in fat but high in protein.
(このヨーグルトは脂肪分が少ないですが、タンパク質が豊富です。)
8. Public health campaigns often focus on the risks associated with being obese.
(公衆衛生キャンペーンは、肥満に伴うリスクに焦点を当てることがよくあります。)
理解度チェック!3択クイズ
Q1. 友達の飼っている、丸々として可愛いゴールデンレトリバーを見て一言。 “Your dog is so cute and ______!”
A. plump / chubby
解説:ペットに対して愛情を込めて「丸々として可愛い」と言う場面では、ポジティブな響きのある plump
や chubby
が最適です。fat
は失礼に聞こえる可能性があり、obese
は獣医が診断するような状況で使う言葉です。
Q2. 健康診断の結果について、医師が患者に深刻な体重過多を伝える場面。 “According to your BMI, you are classified as ______.”
A. obese
解説:BMI(ボディマス指数)に基づいて医学的な分類を伝える、非常にフォーマルで客観的な状況です。ここでは専門用語である obese
が最も適切です。
Q3. スーパーで美味しそうな鶏肉を選ぶ場面。 “I’ll get this one; it looks nice and ______.”
A. plump
解説:食材が「ふっくらしていて美味しそう」というポジティブな意味合いでは plump
を使います。fat
は「脂っこい」というネガティブな意味になりがちです。
ゲームで実践!ニュアンス・バトラー
NUANCE BATTLER
正しい単語を選んでモンスターを倒せ!
GAME OVER
STAGE CLEAR!
VICTORY!
まとめ:明日から使えるチェックリスト
一言で言うと…
「太っている」の表現は、相手への敬意と文脈がすべて! ポジティブな場面では plump
や chubby
を、客観的な事実や医学的な話では obese
を、そして人に対して fat
を使うのは極力避けましょう。
明日からの使い方チェックリスト
- ✅ 赤ちゃんや子供を褒めるときは
chubby
を使う。 - ✅ 健康的で魅力的なふくよかさを表現したいときは
plump
を選ぶ。 - ✅ 誰かを侮辱する意図がない限り、人に対して
fat
は使わない。 - ✅ 健康や医療に関する話題でなければ
obese
は使わない。