英語学習の習慣化への道!If-Thenプランニングで劇的に変わるあなたの学習習慣

英語勉強テクニック
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はじめに

英語を学習する上で、継続性は不可欠です。ただそう簡単に英語の勉強を継続できるわけではありません。今回は行動変容の仕組みの一つであるIF-THENプランニングという方法についてご説明します。

If-Thenプランニングとは?

If-Thenプランニングとは、「もしAという状況が発生したら、Bをする」というシンプルな方法で、特定の状況やトリガーが発生したときに、特定の行動をとるという計画を立てる方法です。この方法は、心理学の中で「習慣」として定義されています。習慣は、特定の文脈の手がかりに関連して実行される行動として自動的にトリガーされるものです。例として、トイレを使用した後に手を自動的に洗う、または車に乗った後にシートベルトを自動的につけるなどが挙げられます。この方法を英語学習に取り入れることで、学習の習慣化が進みます。

心理学の研究によれば、単純な行動を一貫した文脈で繰り返すだけで、その行動が習慣的になることが示されています。この習慣化のプロセスは、日常の環境に移行することが示されており、長期的な行動変容を促進するための革新的な技術としての可能性が示唆されています1

具体的な研究によれば、参加者は自分の環境で一日一回の手がかりに反応して、健康を促進する行動(例:果物を食べる、散歩に行く)を繰り返しました。行動の主観的な自動性(つまり、習慣の強さ)の日々の評価は、平均66日後に最初の日常的な実行の後にプラトーに達するまで、初めは加速して次第に減速するという非対称的な増加を示しました2

このような研究結果を基に、If-Thenプランニングを英語学習に適用することで、学習の習慣化が進むと考えられます。具体的には、「もし朝起きたら、5分間英語のニュースを聞く」というルールを設定することで、毎日のルーチンの中で自然と英語に触れる時間が増え、長期的に英語学習の習慣が形成されるでしょう。

習慣化の方法は、単純でありながら効果的です。日常の中で繰り返し行われる行動は、時間とともに自動的になり、意識的な努力を必要としなくなります。このように、If-Thenプランニングを利用することで、英語学習の習慣を効果的に形成することができるのです。

If-Thenプランニングは,ハイディ グラント ハルバーソン博士の著書である『Nine Things Successful People Do Differently』で提唱されています。日本語版は『やり抜く人の9つの習慣』で出ているのでご参考まで。

Footnotes

  1. Making health habitual: the psychology of ‘habit-formation’ and general practice
  2. Lally P, van Jaarsveld CHM, Potts HWW, Wardle J. How are habits formed: modelling habit formation in the real world. Euro J Soc Psychol. 2010;40:998–1009.

具体的な学習法の例

様々な習慣化の手法は、効果的な英語の学習法としてだけでなく、運動や食事など健康生活の習慣化などにも注目されています。特に、If-Thenプランニングを取り入れた学習法は、学習者のモチベーションを維持し、継続的な学習を促進するための有効であるというデータもあります。

例えば、

  • 「もし朝起きたら、5分間英語のニュースを聞く」
  • 「もし夕食後に空き時間ができたら、英語の単語カードを10枚復習する」

これらの方法を実践することで、日常の中で自然と英語に触れる時間が増えます。

1. リスニングの習慣化


通勤や通学の時間を利用して英語のニュースやポッドキャストを聴く習慣は、日常的に英語の音に触れることができ、リスニングスキルの向上に繋がります。定期的なリスニング練習が英語の音声認識能力や語彙の獲得に効果的であるというのは何となくイメージ付きますね。私も通勤通学の途中ではよく聞いていましたし、一定のルールを作っておくと忘れることも少なくなりますし、家族にも伝えておくと、他の人の目が入ってより習慣化を助けることになると思います。

2. 実際のシチュエーションでの英会話練習


「もし友人とカフェで会ったら、英語で最新の映画について話す」というIf-Thenルールを設定してみますか?ちょっと難しいかもしれませんね。ただ、皆さんのように英語を勉強したい人たちが集まるブログやTwitterだと実現するかもしれません。このように実際の環境で英語を使うことで、より長期的な記憶として残るようになるので、そのような機会を作ってみるのも一つですね。

3. 日記を英語で書く習慣


日常の出来事や感じたことを英語で日記に書くことは、表現力を鍛える上で非常に効果的です。これも私はやったことあるのですが、結構続けるのはつらいのです。長い文章を書こうとすると絶対に続かないので、その日に覚えた単語をあえて使って1センテンスぐらいの文章を書いてみる、というのは結構効果的でした。単語って実際に使ってみて初めて自分のものになるのですよね。

効果的な英単語の覚え方

英語の単語を覚えるのは、多くの学習者にとって大きな課題の一つです。しかし、効果的な学習法を取り入れることで、この課題を乗り越えることができます。特に、If-Thenプランニングを活用することで、日常生活の中で自然と英単語を覚える習慣を形成することができます。

1. スペースドリピティション


「もし新しい単語を10個学んだら、次の日、3日後、1週間後に復習する」というIf-Thenルールを設定することで、スペースドリピティションという学習法を取り入れることができます。この方法は、情報を一定の間隔で繰り返し学習することで、長期記憶に定着させる効果があるとされています。これはIf-Thenの少し応用版ではありますが、忘れないルールにしておくと、記憶の定着に役立つかもしれません。私のTwitter(https://twitter.com/GOOHII528823)でも単語の紹介をしているので、ご参考まで!

2. 単語カードを活用


「もし待ち時間が5分以上あったら、単語カードで英単語の復習をする」というIf-Thenルールを設定することで、日常生活の中でのちょっとした時間を利用して英単語の学習ができます。単語カードを活用することで、視覚的な情報とともに単語を記憶することができ、効果的な学習が期待できます。

3. 実際の文脈での使用


「もし新しい単語を学んだら、その日のうちに実際の文章で使ってみる」というIf-Thenルールを設定することで、単語を実際の文脈で使用する練習ができます。実際の文脈での使用は、単語の意味や使い方を深く理解する上で非常に効果的です。

以上、If-Thenプランニングを使った英語学習の習慣化方法を紹介しました。これらの方法を組み合わせることで、きっと効果的な学習が期待できると思います。はじめはルールが多すぎると続かないので、自分のルールをまずは2つくらいから初めてやってみてくださいね。

参考書籍

↑ハイディ グラント ハルバーソン博士の別の著書です

↑これはIF Thenとは言っていませんが、Aをしたら、Bをする、というようにIF Thenの仕組みを使った習慣化について説明しています。ご参考まで。

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